水曜日。
「万葉集~ココロ・ニ・マド・ヲ~」更新です。
http://www.manyoshu.jp/
今回は、僕が朗読させいていただいています。

雪月花、琴詩酒

大伴旅人が、日本で始めて、友情という概念を、
歌にしたといわれている。

中国の詩の影響である。
そこには、6つの友情を象徴するものが歌われる。

雪、月、花、は友を偲ぶもの。

琴、詩、酒、は友と楽しむものである。

赴任先の大宰府で、雪を見た旅人は、
都にいる友を思って、詠った。

琴詩酒の友、といえば、
清水伸吾くん、
「The 東南西北ストーリー」を、
精力的に、更新中である。
このアドレスから、どんどんさかのぼって読める。
http://onomichi-sns.jp/blog/blog.php?key=1899

この「今日の出来心」がアップされる時点で、
さらに更新されている可能性もある。

ストーリーは、バンドがオリジナル曲をはじめた頃のお話に、
なっている。
僕のすっかり忘れていることや、知らないことばかりである。

僕の記憶では、
僕がバンド用にはじめて書いた曲は、
ディミニッシュ・コードがメインの
前半がとても暗く、サビがハッピーな、変な曲であった。
それこそ、僕にとっては、倒錯と錯綜の、
思春期の現実とも思える作品であったが、
メンバーに聞かせると、一蹴された。

当然である。
そこで、バンドの方向性を確認できたともいえる。

清水くんの書いている、「目が覚めたらブルース」っていうのは、
たぶん、もっとだいぶあとに書いたような気がしているが、
もう、そのへんのことは、誰にもわからない。

ただ、現存する1920年代からのブルースの音源を聞いても、
歌い始めの歌詞が、「目が覚めたら~」ではじまる歌は、
実際に多い。
朝、目が覚めたところから、ブルースははじまるのである。
そこを、知ってて書いたか、それこそ、生命の根源の直観か、
諸説別れるところである。

清水くんの、回想記も、清水くんの真実にちがいないので、
楽しく読ませていただいている。

そのストーリーの中の僕は、どうにもつかみどころのない、
ぬっとあられて、振り向くと消えてるような、
無表情な人物であるのが、なんだか面白い。

洋司