早朝に、ジョギングする方を見た。
たったったっ、と軽やかな、
ウサギのような足音で、
走っていかれる。

60歳代半ばぐらいかな、
男性である。

迷いなき走り。
いつも、同じ時間に、
同じコースを走っておられるのかもしれない。

寒さもものともせず。

夏も同じように走っておられるのかもしれない。

夜空を巡り、
朝、見えなくなってゆく、星を、
見たような気分であった。

洋司