先日、音楽用ソフトのセミナーに参加したのであるが、
渋谷の楽器店の一角に設けられた、小さなスペースでの
セミナーで、外からの寒い風も、参加しているのである。
講師は、いつものおにいさん。
僕はもう、何度も通っているので、
よく知っているおにいさんであるが、
おにいさんは、こちらのことは、覚えておられない。
毎回、初めに、おにいさんから、
このソフトを使っているか、とか
どのバージョンか、等の質問があり、
聞かれるたびに、手を挙げて答えていたので、
その時に、会話が成立したような、気がしていても、
今回も、また同じようなやり取りが、
初めてのことのように、繰り返されるのである。
そういうことは、場合によっては、切なくもあるが、
場合によらないので、ただ、楽しく、同じように答えるのである。
おにいさんは、手際よく作業を進め、
ポイントをやさしく説明してくださる。
オーバーダビングのギターも、
無茶苦茶上手で、
速弾きの時に、少しだけ唇の右端を上げる癖も、
なんだか、ギタリストらしく、スマートなのである。
大きくうなづきうなづき、
お話をうかがったのである。
セミナー終了後、なにか質問は、と声をかけられ、
緊張するような、嬉しいような、舞い上がって恥ずかしいような、
僕というものは、そういう者なのである。
恥ずかしがっていると、なにもできない、
ということはあり、うんと力いっぱい、
何かをするけれども、
こういう時は、
力など入れず、静かに正直に、
恥ずかしがりたいのであった。
洋司
渋谷の楽器店の一角に設けられた、小さなスペースでの
セミナーで、外からの寒い風も、参加しているのである。
講師は、いつものおにいさん。
僕はもう、何度も通っているので、
よく知っているおにいさんであるが、
おにいさんは、こちらのことは、覚えておられない。
毎回、初めに、おにいさんから、
このソフトを使っているか、とか
どのバージョンか、等の質問があり、
聞かれるたびに、手を挙げて答えていたので、
その時に、会話が成立したような、気がしていても、
今回も、また同じようなやり取りが、
初めてのことのように、繰り返されるのである。
そういうことは、場合によっては、切なくもあるが、
場合によらないので、ただ、楽しく、同じように答えるのである。
おにいさんは、手際よく作業を進め、
ポイントをやさしく説明してくださる。
オーバーダビングのギターも、
無茶苦茶上手で、
速弾きの時に、少しだけ唇の右端を上げる癖も、
なんだか、ギタリストらしく、スマートなのである。
大きくうなづきうなづき、
お話をうかがったのである。
セミナー終了後、なにか質問は、と声をかけられ、
緊張するような、嬉しいような、舞い上がって恥ずかしいような、
僕というものは、そういう者なのである。
恥ずかしがっていると、なにもできない、
ということはあり、うんと力いっぱい、
何かをするけれども、
こういう時は、
力など入れず、静かに正直に、
恥ずかしがりたいのであった。
洋司