何かの集まりがあったりして、
食事があって、
普段話さないような方々と話す機会がある、
というような場合、
僕は、ほとんどなにも食べないのである。

非常にもったいないようであるが、
話したり、聞いたりするのに精一杯で、
その同じ口を使って、
食べる、ということが、下手である。

けれど、うかがうお話で、
お腹一杯。
充分満足して帰るのである。

緊張しているのだろうか。

そういえば、
目覚ましをかけていても、
ベルが鳴る前に、必ず目が覚める人は、
いつも緊張していて、
ストレスを抱えている、
危険かもしれない、
というような記事を、何かで読んだ。

読めば読むほど、僕のことのようであった。
ただ、そこに肩こりがひどい、
ということも書いてあったようであるが、
僕は、全く肩がこらない。

緊張など、していない。

記事に驚いて、一瞬、緊張したようなことである。

リラックスの最高のお手本は、猫だ、などと、
ロブサン・ランパという、チベットのお坊さんが書いた、
「第三の眼」という本で読んだ。

それを読んでから20年、
まったく肩がこらなくなったのである。

しかし、時々見かける野良猫、
人と目を合わせて、ものすごく緊張しているように見えるのが、
可笑しい。

洋司