水曜日。
「万葉集~ココロ・ニ・マド・ヲ~」
新たな歌が追加されたのである。

今回も、すごい映像と、引き込まれる音楽。
今度は、僕がナレーションを担当している。

「東の~」と、東がでてくるので、
まったく、個人的なことであるが、親近感を覚える。

太陽と月を詠んでいる。
そういえば、僕の歌では、
太陽と月と星の~などというのがある。
欲張ったものである。

「万葉集~ココロ・ニ・マド・ヲ~」のホームページは、
このアドレス。
http://www.manyoshu.jp/

いつも書くけれど、
iTunesのPodcastsでもご覧いただける。

ナレーションの録音をしていても、
普通に、尾道訛りが出て、
監督から、今、訛りました~、もう一回~、
などと、言われるのである。

今回のも、ちょっと、訛っているところが
あるような気がする。

上京して、二十数年、
普段、尾道弁で話しているつもりはないけれど、
イントネーションに、訛りがあるのである。

尾道の言葉は、
となりの、福山市の言葉とも、ちょっと違うし、
広島市となると、だいぶ違う。
聞いていて、違いが、はっきりわかる。

僕の訛りは、尾道訛りであるが、
尾道の中でも、一番東よりの、
育った町の資料を見ると、
旧沼隈郡の方言の流れがあるのである。
しかし、それも、僕らの世代になると、
ほぼ失われている。

祖母と父でも、少し違うように感じる。

「昨日」のことを、「きにょー」と、
言ったことが、すごく小さい頃には、
あったかもしれないけれど、
今、資料を見るまで、忘れていた。

その資料に、たくさん、方言が紹介されている。

「どうなろーにー」
「どうなりもーにー」

実家にいると、よく聞く言葉であるが、
それの、正語として、
「どうなりましょうに」、とある。
「どうなりましょうに」自体が、
方言のような気もしてきて、
なんだか、心温まる資料なのである。

万葉の頃にも、
これはもう確実に、僕の
先祖も生きて、暮らしていて、
どんなだかの、言葉を話していたのである。
遠いような、近いような、
体の中が、ふわっとしてくる。

その辺までさかのぼると、その人は、
今のずいぶん多くの人と、共通のご先祖なのかもしれない。
なのだろう。

長くなったが、まとまらぬまま失礼します。
クンタキンテ。

洋司