このごろ、星がとってもきれいに見えて、
それが、嬉しいのである。

星がきれい、と言うのが、やっとで、
他に言葉も無い。
一人で、そっと、
わー、などと言っているのが、
嬉しいのである。

11時近くになって、走りに出る日が
続いているのである。
暗く、人通りも少ないのが、いい。

上ばかり見て、電柱や壁などに、
ぶつからないように、気をつけなくては、
などと思うのは、特殊な状態で、あろう。

10分も走ると、もう、
戻るに戻れないところにいるような
気がしてくる。

もうずいぶん前に、太陽系の外に旅立って行った、
探査機。

火星が近くにいるときには、
月と同じに、太陽の当たってるほうが光ってて、
そうじゃないところが、欠けて見える。

月と火星が、
並んで、同じ形の、
大きいのと小さいの。

青い星を、見たいなぁ、と
ふと思う。
月の青い、のじゃなくて、
本当に青いやつ。
地球じゃなくてもいいので。

洋司