ノートに大きい字で、書き続ける日々が続いているが、大きいといっても、毎日習字で書いている小筆の小さい文字より、小さいのであった。大きい小さいといえば、今日広げた新聞が、妙に小さいように感じて、先月のものと比べたりなどしたのである。小さいわけがないのであり、こちらの錯覚であるが、それならば、こちらが大きくなったのかというと、まったくそれもない。新聞って、案外小さかったのであった。そこで不意に思い出したのが、小さい時からの同級生の男子たちの声である。変声期も一緒に過ごしていたから、いつのまにか互いに、声変わりしていたのであるが、その声変わりした声と、子供の頃の声は、だいぶ違っていたはずで、記憶をたどると、その高い声を思い出すこともでき、変声期前後で、客観的には全く違う声なのに、その人の個性みたいなものと相まって、なにも変わったように感じない気がするのも、面白いことだなぁと。わかりにくいが、思っていることを書いてみるのは、なんだかややこしいものである。

洋司