2008年10月29日（水）

28日の誕生日にあたり、お祝いのメッセージをありがとうございます。『ゆめゆめ』とともに過ごす42歳です。今しか表現できないことを、未来に向かって、大切に書きとめてゆこうと思います。

本日は、太田治子さんの「林芙美子と太宰治」という講座に参加。
太田治子さんといえば、「斜陽」のモデルとなった太田静子さんと太宰治とのあいだに生まれた方。楽しく興味深いお話をお聞きし、林芙美子のことを書かれた本「石の花」に、サインをいただいた。その時に少しお話もでき、嬉しかった。僕は尾道出身で林芙美子と同じ高校に通ったんだ、と言えばよかったなぁと、あとで思い出した。間抜けなことである。
僕の前に、サインに並んでいたか人が、しきりに、太田さんの誕生日を聞いたり手相を見せて、などと言うので、太田さんも、「えぇ、さそり座です。手相？　ちょっと怖いわねぇ」などとのやりとりがあったもので、僕も自分の名前を紙に書いてお渡ししながら、

「ぼ、僕もさそり座です。昨日誕生日で」などと、ちょっとどもりながら言ったのであった。
「あら、いくつになられたの」
「４２に」
「お若く見えるわね、二十代かと。それで普段は、何を？」
「詞を書いたり歌を歌ったり」
「そう、自作の歌を。お母様はお元気？　洋司さんのことを応援してくれるでしょ」

静子さんとの暮らしや、治子さんの思う太宰のことなどは、治子さんの本をずいぶん前に読んで知っていたけれど、ここには書ききれない感動があった。

洋司