走りに出て、雨に降られることもあるけれど、どうせ汗びっしょりなのだから、雨でもいいような気がする。蛙ように、どっちでもいい、むしろ雨のほうがいい、という生き物が、降りしきる雨の中を、ぞろぞろ歩いている場面を想像する。

洋司