夜の道、曲がり角から、いきなり走り出してくる、黒いジョギングマンは、けっこう怖いということがわかったのである。僕が出くわしたジョギングマンは、青に点滅するライトを身につけて走っていた。よく散歩中の犬がつけてるようなやつである。僕としては、黒いことよりも、それが怖かったのかもしれない、とも思っている。思いがけないところが光っている宇宙人みたいなものが、いきなり現れたような感じがした。前にも、似たようなことがあって、ここに書いたような気がする。子供の頃に見た、テレビの特撮ものの、暗くて怖い感じ。シルバー仮面とか、そういう類の感じである。
洋司
洋司