ノートを切らしたので、買いに出かけたのである。ちょっと厚めで、大きくて、できれば無地で、ハードカバーで、気分によって、色は変えたい、などと、割と細かな好みがあったりする。何でもいいような気がするが、これも趣味なのであった。気持ちがギラギラの時は、金銀のカバーを選んだりするし、落ち着きたい時は、黒も好きだし、真っ白な気持ちの時は、文字通り、真っ白なものを選びたい。今回も、気分は、白に近いのであるが、なかなか思うようなものを、見つけられないのであった。白でなくても、案外にプリミティブなところや、クラシックなデザインなどに惹かれる時もある。革がいい時もある。このたび、だいぶ大きく、厚く、クラシックで、紙の質が良い、無地のノートを手に入れた。カバーは茶。ノートを買って嬉しい感じが、好きである。
洋司
洋司