NHK「新日曜美術館」で、法隆寺展のことを見たのである。四天王像の赤外線写真に映し出された表情の、その生々しさには、驚いた。先日参加した、仏像関係の講座で、四天王像の配置について、習った。持国天、増長天、広目天、多聞天、これを関西風に「じ、ぞう、こう、た(地蔵、買うた)」とごろをあわせ、配置は、中国風に、東南西北ということになっている。いくらかの親近感を覚えたのであった。講座の先生によれば、お寺によっては、配置を間違えているところもあるそうで、それをそっと知らせても、お坊さんは意地を張って、直そうとしないのだ、と、面白く話しておられた。
洋司
洋司