電車に立って乗っていると、エアコンの風が、時々あたるのである。すると、その風が、だいたい髪が顔にかかる。本など読んでいると、急に読めなくなるのである。髪を分けて、また読み始めるが、丁度、忘れたぐらいのところで、また風があたり、髪が顔にかかる。昨年のファンクラブの集いの時には、散髪したばかりで、前髪がへんなくらいに短かったのであるが、それがやっと伸びたのである。前髪はいいが、後ろがたぶん、伸び過ぎていて、馬のようである。また散髪に行きたいのであるが、ここ数週間、行けずにいるのである。そして風になびいているのである。

洋司