毎夜、近くをぐるぐる回るようにジョギングをしているが、気がつくと、道のなるべく内側のコースを走っているのである。ちょっとでも距離を短くして、楽をしようとする気持ちがあるのであろう。コースは正三角形に近い。曲がり角は、鋭角である。急に曲がるのは、足首やひざなどに、だいぶ負担がかかるので、少々大きめに回る。この曲がり具合について、ずっと何か書きたいような気がしていたのであるが、書いてみると、別に面白くもなく、いつもボツにしていた。今日こそは、と思ったが、やはり、あまり面白くは書けない、ということが、なんとなく面白いくらいのことである。

洋司