子供の頃に、考えるのは、何故、自分は自分で、目の前にいるこの友達ではないのか、というようなことで、入れ替わってみようと、一生懸命、力を入れたりしてみるが、ダメである。
毎晩、20分ほど走って、筋トレを少しして、汗びっしょり。あの汗も、ちょっと前までは、この体の一部で、僕というものの、何かではあったろうと思うのである。
水を飲む。僕というものの何かであったものが、水と入れ替わるような気がするのである。それを繰り返すうちに、すっかり、入れ替わったりしそうなことである。しかし、水はまた、僕というものの何かに、なって、何か違うものには、ならないのであった。

洋司