午後には雨は上がり、夜走る頃には、雲間から次々に星が出てくるのであった。
星が何なのか、大昔の人に比べたら、僕たちは、それを知っているけれども、遠くにあるあの小さな光を見上げる気持ちは、大昔の人と、そう変わらないのだろうな、と思ったのである。

洋司