新しい歌を、録音しようとするとき、はやり、紙に書いた歌詞を見ながら歌うのである。パソコンのモニターを見ながらではなく。詞はノートに書いているが、ノートには、だいぶ、書き込みやら、消したり書いたりのあとがあるし、厚手で、持てばある程度重いので、歌うときには、別の白い紙に詞だけ書き写して、それを譜面台にのせたり、手に持ったりして、歌っている。
今日歌ってみた詞は、二月ごろ書いたものだったが、歌ってみると、いまひとつだったので、直すことにした。また、ノート上で、あれこれやりはじめ、新しい紙に、書き写す。清書というわけでもないのだけど、白紙に書き写すのは、どこか気持ちが良い。子供の頃に写経をしたのを、思い出した。吉野・熊野・高野の名宝展で、古くは平安時代の書などを見たものであるが、今、机の上にある歌詞と、それらは、白い紙に字、という以外は、なんの関係もないのに、こちらの個人的な趣味により、繋がっているのであるから、おかしなことである。
洋司
今日歌ってみた詞は、二月ごろ書いたものだったが、歌ってみると、いまひとつだったので、直すことにした。また、ノート上で、あれこれやりはじめ、新しい紙に、書き写す。清書というわけでもないのだけど、白紙に書き写すのは、どこか気持ちが良い。子供の頃に写経をしたのを、思い出した。吉野・熊野・高野の名宝展で、古くは平安時代の書などを見たものであるが、今、机の上にある歌詞と、それらは、白い紙に字、という以外は、なんの関係もないのに、こちらの個人的な趣味により、繋がっているのであるから、おかしなことである。
洋司