今日もここに、何を書こうかと、椅子に座ったまま、目をつぶっていると、まるで瞑想でもしているようであるが、実際は、もう少しで、間違ってうとうとしてしまいそうな、夢の世界に片足踏み入れ中である。そこでは様々なことが展開し、それらをここに書いてしまえという誘惑も、片耳をそそのかすのである。これこそ悟り、と偉いお坊さんがひらめいた場面、映画「リトル・ブッダ」の坂本龍一の曲とともに。いや、まったく違うのであるが、非常に、おおげさに言わせていただけば、そういうぐあいにして、やっと、これを書こうと、決めて書いたところであった。

洋司