メガネを耳にかける、という画期的なアイディアが生まれるまで、メガネにとって、耳は、まったく無意味に、丁度、引っ掛けられるような格好をしたまま、沈黙していたのである。以前にも似たようなことを書いたが、そのように、発見されないでいることが、そこここにあるものである。

洋司