夢について、不思議に感じることの一つに、夢の中で思い出せないこと、がある。現実では、当たり前に知っていて、忘れるはずのない、駅や、物、人の名前などを、どうしてか思い出せない、という夢を、時々見るのである。思い出せない中で、あれこれと、それらしい名前を、当てはめているのである。記憶というのは、無意識のうちに、様々なものと関連付けられている。これは夢だから、普段とは別の回路で思考しているので、思い出せないのだ、と思いながら、だんだんに目が覚めてきて、普段の回路に、ゆっくり連結され、我にかえる。例えばであるが、京王・井の頭線と、蘇我入鹿に、なんの関連があるのかが、わからないが、楽しいことのような気がするのである。
洋司
洋司