自分には、会ってみたいと思う。大変親しい友人に会うのでさえ、年に一度か二度であるが、自分に会うとなると、五年に二度、十年に一度ぐらいでいいかな。あまり会うのは、疲れそうである。十年以上会っていない知り合いは、多く、もう、こっちが知り合い、と思っているだけで、相手にはそう思われていないかもしれないような状態が続く。それでも、ほんのちらっと見かけただけで、あ、あの人は、とわかるのだから、それをそれと認識する人の性能は、たいしたものである。二十年ぶり、なら、経験上、まだわかる。三十年会わないと、これはそれなりに、外見が変わるだろうから、わからなくなるかもしれない。
洋司
洋司