カラーテレビがうちに来た日は、妹の誕生日だったろう。小さい妹には、大きすぎるプレゼントが届いたものである。1970年代初期のことである。タンスのような木の外装のそのカラーテレビを、よく覚えているが、当然、今はない。すごく大きいものとして記憶しているが、その大きさが、この頭のどこに入っているのか、妙な気がするところである。

洋司