ロバート・ジョンソンのコンプリートが出たときには、すぐ買ったのだけど、当時1990年、聞くたびに、寝込んだ。だいたいリハーサルやレコーディングやライブのあとの夜中に聞くので、単に眠くなって寝込んだ。そうとう魂を抜かれたのである。夜中のクロスロードで悪魔に魂を売ったという、伝説はパガニーニにもあるけれど、こちら、違う意味で、ふぬけである。今は、真夜中に、いや、僕には早朝なんであるが、そのせいかどうか、魂を抜かれることもなく、心から楽しんで聞いている。昔は、ギターの奏法を勉強しようと思ったから、よけいに尻こだま抜かれ感があったのかもしれない。今は歌詞を聞くので、非常に楽しめるのである。
洋司
洋司