夢で、歩いていたところ、夢なのに、なぜにこうも歩かねばならぬかと、思ったのである。で、これは夢なのだから、空ぐらい飛べるだろう、と気づき、やってみれば、飛べるのである。線路の高架の蜘蛛の巣を避けたところなど、なかなかリアルであった。飛んだ後には、瞬間移動も試し、これもできた。景色がすごい速さで流れた。移動の楽しみと言う点では、瞬間でなくともよいと思った。夢を自在に操るには、それなりの修行みたいなものがいるのだと、なにかで読んだ気がする。それにしても、眠っているわけである。グダグダの体(てい)である。修行もへちまも、と思うが。

洋司