先日のファンクラブの集いのときに、十九か二十歳ごろの自分の写真を見せていただいた。自分の持っている写真なら、何度か見て見慣れていたりして、そうギャップを感じない気がしていても、見たことも撮影された覚えもない、雑誌かなにかのページの写真の十九か二十歳の自分を見ては、思わず、若いと声に出た。骨格も肌具合もまだしっかりと固まりきっていない、読書もあんまりしていない感じの、ちょっとひやひやする写真であったが、それなりに若くて、いいなと思ったのだ。今の若者ばかりが、危うげでナイーブ(いわゆる日本の解釈のナイーブだが)でもないということが、自分の姿から確認できたのは、難しい知恵の輪がするりと解けたような感覚であった。横に一緒に移っていたメンバーもなかなかよかったぞ。

洋司