寝たと思ったときに、耳に水が入ると、嫌なものだろうけれど、そのような経験はない。経験がないけれど、ほとんどの人が、それは嫌だろうと思う。
寝耳に水の水は、洪水などの濁流水の音、耳は、その音を聞いたということで、昔の治水がよくなかった頃、川が氾濫し、寝ていられねぇ、というようなことが寝耳に水の由来らしい。実際にあるかどうかは別として、寝入りの耳に水が入るのも、リアリティーを感じるところが面白い。
晴天の霹靂とかいうと、もう少し大げさなようなもののようで、比べると楽しいが、寝耳~がスタンダードになるまでに、他にも似たような言い方がいろいろ存在したのだろう。
寝耳に蚊、というの、非常に嫌なものだが、蚊は季節ものなので、そこがおしい。
季節といえば、昨日のファンクラブの集いに向かう途中、聖橋のところで蝉の声を今年初めて聞いた。初うぐいすは左耳で聞くと縁起がいいそうだが、初蝉を左耳で聞いた。朝右晩左など、どちらの耳が痒いかで、それをかくかかかないかで、いいことがあるとかないとか、耳とは面白いもの。耳こそはすべてか。洋司マーティン。

洋司