飛ぶ夢を見ると、自分は飛んだことなどないのに、どうしてもこれは飛んでいる感じがするのだ。普通に立っているのに、ふわりと体がういてきて、これはいけねぇ、体が浮いてきてしまった。などと思いながら、体制を戻そうとする。そんなことは現実には、したことはないが、その、これはいけねぇ、という感じは、なにか別のことであるのかもしれない。太宰の小説によく出てくる台詞のような気がする。太宰は、旧仮名遣いの古い全集含めて、全集を4回し、好きな小説は何度でも、そのほかの回想記や研究本も沢山読んできたけど、再来年の生誕100年に向けて、また読み返したい。

洋司