徒然草の第百二十八段に、「万の鳥獣、小さき虫までも、心をとめて有様を見るに、子を思ひ、親をなつかしくし、夫婦を伴ひ、嫉み、怒り、欲多く、身を愛し、命を惜しめること、偏へに愚痴なる故に、人よりもまさりて甚だし」とある。ちょうど、だんご虫の心についての記事を読んだあとに、読んだのでタイミングがいい。
だんご虫などは、大脳はないけれど、そのかわり、体の七つに分かれた胸ごとに神経節があり、体の動きをバラバラに制御しているそうだ。危険な場面に遭遇したりすると、パニックに陥り、思いがけない行動をとったりするらしい。心の存在だけど、それがどこにあるのか、ということになると、案外、多くを大脳によってこんがらがっている人間よりも、だんご虫などのようなものは、体中に単純で純粋な心があるんじゃないかと、思ったことだ。
洋司
だんご虫などは、大脳はないけれど、そのかわり、体の七つに分かれた胸ごとに神経節があり、体の動きをバラバラに制御しているそうだ。危険な場面に遭遇したりすると、パニックに陥り、思いがけない行動をとったりするらしい。心の存在だけど、それがどこにあるのか、ということになると、案外、多くを大脳によってこんがらがっている人間よりも、だんご虫などのようなものは、体中に単純で純粋な心があるんじゃないかと、思ったことだ。
洋司