ライブで歌った夜、眠ろうとすると、寝入りの夢と現実の間で、よく言われる、脳が、その日の情報を整理しているのだろう、寝ぼけて歌う自分の声でふと我にかえる。今はリハーサルで、発声練習を大声を出してやっているが、その情報整理の発声に、我にかえる。体は眠っているのに、脳が起きていて発する声だから、なにか別のステージの声だ。声の不気味さの割りに、なかなか気持ちのいい発声だと思うが。昔定期的に受けていたボイストレーニングを思い出す。マイケル・ジャクソンなども指導したことで知られる先生のところで修行してきた先生によるトレーニングで、はじめて受けたときには、別世界の驚きだったが、今でも、時々その方法を自分で確認している。

洋司