「レーザーディスクはなにものだ」は、今の若者には、本当に、なにものだ、になってしまった。「LDってなに?」っていうことになっている。
「イントレランス」のLDが出たときには興奮した。レーザーディスクで、70年ぐらい前の映画を見ている目眩感。
すごい音で高速回転しながら、あの30センチの、レコードよりだいぶ重い盤が何かやってるのかと思うと、確かに、だいぶ無駄があるような気が、はじめからしていた。
いろんなところで圧縮技術は、いい働きをしている。無駄や徒労も、あとで役に立つ場合があるけれども、自嘲ぎみに言わせていただけば、願わくは、この無駄や空白の多い思考の圧縮を。

洋司