中学のときに買ってもらった国語辞典を、広辞苑とは別に、いつも使ってるんですが、今日は、ここに何を書こうかと、うなってるうちに、なぜか、かみきり虫が頭に浮かびまして、あの「かみきり」って、なんだろうと、その辞書を引いてみますと、「髪切り虫」って書いてあるんですよ。ちょっと職人風ですね。「つかまると、きいきい鳴く」とあって、面白いです。僕は「噛み切り」かと思って、ちょっと怖いなと、思ったんですけどね。
で、辞書のちょっと先を見ると、「噛み殺す」っていうのがあって、恐ろしいなと、意味を読めば、「あくびや笑いが出そうになるのを、口をつぐんでがまんする」と。あってるんですがタイミングが面白くて。
なにしろ「恋愛」を引けば、「特定の異性に特別の愛情をいだいて、二人だけでいたい、できるなら合体したいという気持ちを持ちながら、それが常にはかなえられないで、ひどく心を苦しめる(まれにかなえられて歓喜する)状態」ですから。僕は、この辞書のファンです。前にも何度か書きましたね。「恋愛を辞書で引いてみれば云々」などと書いたのは、もともとは、太宰治ですよ。
洋司
で、辞書のちょっと先を見ると、「噛み殺す」っていうのがあって、恐ろしいなと、意味を読めば、「あくびや笑いが出そうになるのを、口をつぐんでがまんする」と。あってるんですがタイミングが面白くて。
なにしろ「恋愛」を引けば、「特定の異性に特別の愛情をいだいて、二人だけでいたい、できるなら合体したいという気持ちを持ちながら、それが常にはかなえられないで、ひどく心を苦しめる(まれにかなえられて歓喜する)状態」ですから。僕は、この辞書のファンです。前にも何度か書きましたね。「恋愛を辞書で引いてみれば云々」などと書いたのは、もともとは、太宰治ですよ。
洋司