アノマロカリスについてインターネットで検索してみたら、「ワンダフル・ライフ」のころからするとずいぶん研究も進んでるみたいで、興味深かった。足も見つかり、口の位置から考えても、水中を勇壮に泳ぎまわってたというより、主に海底をはって暮らしていただろうと。中国などでも化石が見つかっていて、広く分布していただろうと。種類も豊富で、「ワンダフル・ライフ」では、象の鼻のような器官をもつ不思議な生物というふうに紹介されている「オパビニア」も今は、アノマロカリスの仲間と考えられるという説とか。
それにしても生命40億年の歴史の中の30億年は、生物といっても、バクテリアみたいな顕微鏡で見ないと見えないようなものだったというけれど、その中のはじめのたった1匹がご先祖かと思うと、その命が生まれた瞬間の、「はっ」とした感じを、まさか感じられはしないけれども、感じたことがあるような気がするところである。

洋司