新渡戸稲造の「武士道」に、「サムライ」の起源について、西洋人にわかるように解説してある
「彼らは特権的な階級であって、元来はその地位を戦闘によってあがなった、荒々しい性格の持ち主であったにちがいない」。「(前略)長い年月にわたり絶え間なくつづいた戦乱の世にあって、もっとも男らしく、かつもっとも勇猛な人びとの間からごく自然にえりぬかれた者であった。その時代の選別の過程を通じて、臆病な者、ひよわな者たちは、自然にとり除かれた(後略)」。「戦闘におけるフェア・プレイ。この野蛮さと児戯めいた原始的な感覚のうちに、なんと豊かな倫理の萌芽(後略)」。
思うに、たんに、臆病な、ひよわな者だけでなく、フェア・プレイのできないものは、除かれていった時期があったはずで、そのあたりが、ずっと興味である。そして、葉隠には、その時どうするか、というようなことが、きっちり書かれている。
三島の小説をずっと読んでいたら、いつの間にか、知っている考え方であると思うが、三島本人の行動はどうあれ、僕などは、大好きなものだと思っている。
洋司
「彼らは特権的な階級であって、元来はその地位を戦闘によってあがなった、荒々しい性格の持ち主であったにちがいない」。「(前略)長い年月にわたり絶え間なくつづいた戦乱の世にあって、もっとも男らしく、かつもっとも勇猛な人びとの間からごく自然にえりぬかれた者であった。その時代の選別の過程を通じて、臆病な者、ひよわな者たちは、自然にとり除かれた(後略)」。「戦闘におけるフェア・プレイ。この野蛮さと児戯めいた原始的な感覚のうちに、なんと豊かな倫理の萌芽(後略)」。
思うに、たんに、臆病な、ひよわな者だけでなく、フェア・プレイのできないものは、除かれていった時期があったはずで、そのあたりが、ずっと興味である。そして、葉隠には、その時どうするか、というようなことが、きっちり書かれている。
三島の小説をずっと読んでいたら、いつの間にか、知っている考え方であると思うが、三島本人の行動はどうあれ、僕などは、大好きなものだと思っている。
洋司