葉隠によると、江戸時代、世も太平のころになると、いわゆる男の女化が見られたそうである。お化粧をしたり、花の模様の着物を着たり、刀の鍔の装飾に凝ったり、ま、ちょっとなよっとしたお侍が多く出たそうである。昭和30~40年代も似たようなことだと、三島は書いている。松本隆さんは、80年代に、なよっとした男が多いので逆に男っぽい詞を書いたとおっしゃってた。
戦国時代には、男とか女とか言ってる場合でもないこともあったり、様々な制度もあやふやだったりとかで、男女は対等だったそうである。今の僕らから見ると、男みたいな女だらけだったのかもしれない。男だって、ことさらに男っぽいということも、もしかするとなかったのかもしれない。なにしろ、お前は男の子だから、強くなけりゃ、おなたは女の子ですから、やさしくなければ、などと育てるのは、ほおっておいたら、男は弱弱に、女は強強に育っちゃうからだ、などという話も聞く。
男の匂いぷんぷんとは、いつの頃の男のことを思うか、といえば、僕らは昭和30年~40年代だったり、お侍だったりを想像する。そこにそういう男らがいたのも本当だろうと思うのである。女っぽいのがいるから、男臭いのが目立ったということかもしれない。
それが、現在どうか、と見てみると、女っぽくする男は、けっこういて、逆にそういう人から、男の匂う感じを受けることがある。男臭いっていうのとは、ちょっと違うかもしれない。女にしても、自分のことをオレなどという女子を見かけることがある。どこかちょっと、戦国時代なのかもしれないと、思うところである。
洋司
戦国時代には、男とか女とか言ってる場合でもないこともあったり、様々な制度もあやふやだったりとかで、男女は対等だったそうである。今の僕らから見ると、男みたいな女だらけだったのかもしれない。男だって、ことさらに男っぽいということも、もしかするとなかったのかもしれない。なにしろ、お前は男の子だから、強くなけりゃ、おなたは女の子ですから、やさしくなければ、などと育てるのは、ほおっておいたら、男は弱弱に、女は強強に育っちゃうからだ、などという話も聞く。
男の匂いぷんぷんとは、いつの頃の男のことを思うか、といえば、僕らは昭和30年~40年代だったり、お侍だったりを想像する。そこにそういう男らがいたのも本当だろうと思うのである。女っぽいのがいるから、男臭いのが目立ったということかもしれない。
それが、現在どうか、と見てみると、女っぽくする男は、けっこういて、逆にそういう人から、男の匂う感じを受けることがある。男臭いっていうのとは、ちょっと違うかもしれない。女にしても、自分のことをオレなどという女子を見かけることがある。どこかちょっと、戦国時代なのかもしれないと、思うところである。
洋司