小5の時に、下敷を忘れて、後藤君という生徒に借りた。
漢字のテストの成績が悪かったので、休憩時間に、ノートいっぱいに漢字を書いて提出しなくてはいけなくて。
後藤君は真新しい下敷を持ってきていて、ピカピカであったのを、僕がだいぶ汚してしまったのである。
汚れた下敷をあとで後藤君は、消しゴムで消していた。快く貸してくれて、汚れて返ってきたものを見ても、なにも言わなかった。

申し訳なかったな、と思うことが、たくさんある。

洋司