いわゆる若者言葉というのを、僕はあまり使わない方だと思うのであるが、気がつけば、「ってゆーか」って言う時もあるし、「マジで」とか言うこともよくあるのである。昔は「ちょっち」とかよく言ってて、まわりから笑われていたものである。

ブログ力士が、「電車男」みたいなことを書いているのにも驚いた。上手いものである。
「電車男」は知人におしえてもらって、本になる前に、ネットで読んだ。当時、「オタクとかいうけど、無視できないですね」などと、感想を言ったら、その人、どちらかというとオタク系な人だったようで、ちょっと引かれた。

昔、女子大生言葉とかに馴染めなかった頃に、若いスタッフ(といっても僕らバンドのメンバーより年上だったりしたが)は、そういう言葉使いで、驚いたものである。「でぇ~」「みたいなぁ~」って、今の感じとはまた違うぬるさがあったと思う。

「やばい」というのも、このごろは、かっこいいとか、そういうような意味に使う。靴屋の店員などが、「これやばいっすよ」とか言うから、意味がわからなかったりする。

しかし、僕としては、こういう言葉は好きである。普段使うというより、そういう言葉でしゃべる人を見るのが好きである。
「~だし」みたいに言う時、「だしぇ」っていうふうに聞こえる。これを、僕は自分ではできないのが、ちょっと残念なくらいである。嵐の「台風ジェネレーション」の、はじめのラップっぽいところの「照れながらあの日」の「日」が「ひぇ」って感じに聞こえる。これを、やってみたいが、できない。

祖母が、「お大師さん」って言う時に「おでゃっしゃん」みたいに言うのを、僕らは同じように発音できないような、その感じである。思えば、僕らの世代、特に、昭和41年生まれに限られるのかもしれないけれど、言語の発音能力に限定があるのかもしれないと、感じている。

洋司