コメントありがたく。
思いがけず、食いしばるものですよね。

歯を食いしばって生きてる、などと、これは自分のことということでもなく、考え考え、めざまし体操を見ていたら、あのアンパンマンの作者、やなせたかし作詞の「てのひらを太陽に」。「生きているから悲しいんだ」というところに、思わず泣けた。
前に書いたウルトラマンタロウの「力が欲しいと願う時」など、子供のころに何気なく聞いたものに、今になって、ということがあると、そういう歌が、子供のころにあったことに、幸せを感じる。今の子供たちだって、僕などの知らない、大事な歌を沢山持っているのかもしれない。

そういえば、子供のころ、毎日毎日聞いていた、サザンオールスターズのアルバムで、歌詞カードに、歌詞が書かれていないものがいくつかあったのである。言葉に問題があったか、提出期限に間に合わなかったかで、日本語のかわりに、いろんな記号がかかれてあり、歌を聞いて詞を察するしかないわけである。しかし、子供が聞いて、理解できないことも多くある。聖歌で言えば、「シュハキマセリ」など、ウルトラマンの言葉かと思ったりすることである。

で、サザンの歌のある部分、「キスもせにゃならぬ」だとわかって、すごいなと思ったことがある。子供のころは、「キスのせいにゃならぬ」と思っていたのである。「心がわりがしたら」というところも、譜割りの関係で、「心が、わりがしたら」と聞こえ、小学生の時、母に、「わりがしたら」ってどういうことかと、たずねた覚えがある。これは歌詞カードにも「心変わり」でなく「心がわり」と書いてあったので、よけいわからなかった。

野中さんという、古賀森男さんのスタッフがいて、一緒にプロモーションで全国回った時に、「野中のバラ」を学校で歌う時、歌詞の「野中の~」とくるところで、クラス全員から、いつも視線を感じた、と言われた話も面白かった。
僕などは「火の用心」というときに、いつも、呼ばれているような気がするのである。


洋司