外の工事、だいぶ進んでいるが、まず、こちらのレコーディングの方が先に終わる。ビルが一つ建つ間に、レコード1枚とは、なんだか面白い比較である。
歌の編集も、なかなか神経を使う作業である。もともと、1回歌えば完璧、ということなら、編集などいらないのである。ま、プリンスだって、すごくやってることである。カウントの1、2、3、4、の1とその後が別テイクだったりする。僕も「月光の匂いはかぎたくない」で、カウントをいれたが、1、2、3、4全部、別テイクの組み合わせである。
歌中でテイクを変えるとき、言葉と言葉の間なら問題ないが、時々、どうしても、言葉の最中で変えたい時がある。そういう場合は、ドラムなど、大きい音の鳴るタイミングにあわせてつなぎ合わせる。波形の合わないところでつなぐと、ノイズが出る事があるからである。
前作「回り続ける~」では、歌だけでなく、ギターもベースも、けっこう1音ずつ、切り替えて、タイミングを合わせたり、わざとずらしたり、いろいろ、非常に細かいことをやったと思う。
今回は、そこを狙っていない。このたびは、体温というか、生き物的なところを、留めることに、一番気を使っている。
それにしても、一億年前からいるといわれる生物を見ると、なぜか、そいつ自身が一億年生きてるような気がする。見た目が、どういうわけか、古い感じである。ぼろぼろって感じがする。一億年前に、そいつが進化の最先端で、一番洗練された形だった時のことを想像し、わくわくすることがある。
録音した限り、これが何年経っても、残るというのは、不思議なようなことである。
洋司
歌の編集も、なかなか神経を使う作業である。もともと、1回歌えば完璧、ということなら、編集などいらないのである。ま、プリンスだって、すごくやってることである。カウントの1、2、3、4、の1とその後が別テイクだったりする。僕も「月光の匂いはかぎたくない」で、カウントをいれたが、1、2、3、4全部、別テイクの組み合わせである。
歌中でテイクを変えるとき、言葉と言葉の間なら問題ないが、時々、どうしても、言葉の最中で変えたい時がある。そういう場合は、ドラムなど、大きい音の鳴るタイミングにあわせてつなぎ合わせる。波形の合わないところでつなぐと、ノイズが出る事があるからである。
前作「回り続ける~」では、歌だけでなく、ギターもベースも、けっこう1音ずつ、切り替えて、タイミングを合わせたり、わざとずらしたり、いろいろ、非常に細かいことをやったと思う。
今回は、そこを狙っていない。このたびは、体温というか、生き物的なところを、留めることに、一番気を使っている。
それにしても、一億年前からいるといわれる生物を見ると、なぜか、そいつ自身が一億年生きてるような気がする。見た目が、どういうわけか、古い感じである。ぼろぼろって感じがする。一億年前に、そいつが進化の最先端で、一番洗練された形だった時のことを想像し、わくわくすることがある。
録音した限り、これが何年経っても、残るというのは、不思議なようなことである。
洋司