資料届き、新たに詞を書いている。
いろいろ本を読み、自分なりに研究を進めるが、いざ、書く段階になると、大海原に一人ぼっちと言おうか、砂漠のトカゲである。
遠くに島を見つけようと、背伸びしてみたり、じっと動かず、体に流れる霧露を待ったり。
思いだけは、めくるめく。びゅんびゅん音をたてて、街を夜空を駆け巡る。
うんうんうなって、とは、太宰がときどき書いてたことであるが、ま、世の中に、何かいいものを作ろうと、誰かが思ったときから、その人が、うんうんうなって、などと言ったのだろうと、思う。

洋司