子供のころに連れて行ってもらった、2001博。だったのかどうだか忘れたけれど、とにかくどこかにロボットがいて、おおと思ったけど、そのロボット、スタンプを押すのが仕事で、子供らから用紙を受け取り、ペタペタ、押すのである。
受け取る方法は、確か、片手が掃除機のようになってて、用紙に吸い付き、それをもう一方の手の
ほうに運んで、なかなか無理やりに、押すのである。バケツみたいな無茶な顔で、血も涙もないのである。現実のロボットを見て、ロボットへの夢が萎えてしまうという、逆説を感じたものである。
大阪万博の時の、手塚治虫デザインの楽器を演奏している風なロボットら。なにかのテレビで見たことがあるけど、デザインはいいとしても、なかなかにがっかりものである。

「押してるや」で、大阪のホテルに行ったときは、部屋のテレビに、名前入りでいらっしゃいませ、と画面が出ていた。それに対して、やぁ、よろしく、シュッ、とは、なかなか言えないものであるけど、なにか、物がやってきて、こっちを見て、いらっしゃい、と言われたら、なにか、言い返してしまうかもしれない。でも、その、物へというより、その物を裏で操作している人へ、というニュアンスが残ろう。
愛知では最新鋭のロボットらを見れるそうである。
マンモスとどっちが見たいかといえば、半々だとつまらない返事をしてしまいそうである。

洋司