魚には浮き袋がある。このなかに空気を入れて調整しているので、思いがけず、沈んだり、浮かびすぎたりしないというのは、ま、どなたもご存知。
その手があるぞ、と、なんとかして、空を飛ぼうと考えて、人体内部に、人間が空中に浮かべるだけの浮き袋。
酔っ払ったりしたら、調整をあやまり、思いがけず沈んだり、浮かび続けたり。
しかし、浮き袋はないが、別の浮き沈みの器官はありそうである。

洋司