民間宇宙船が初試験で超音速飛行 英ヴァージン・グループ

2013.4.30 09:56
29日、エンジンを使って音速を超える試験飛行に成功した民間宇宙船「スペースシップ2」(ヴァージン・ギャラクティック提供・共同)

29日、エンジンを使って音速を超える試験飛行に成功した民間宇宙船「スペースシップ2」(ヴァージン・ギャラクティック提供・共同)

 英ヴァージン・グループが開発中の民間宇宙船「スペースシップ2」が29日、米西部上空でエンジンを使った初めての試験を実施し、音速を超える飛行に成功した。

 スペースシップ2は、航空機につり下げられて高度約14キロまで上昇。航空機から切り離された後にエンジンを16秒間噴射して音速の1・2倍まで加速し、高度約17キロに到達した後、滑空して着陸した。

 徐々に高度を上げながら試験飛行を重ね、今年中に高度約100キロの宇宙空間まで到達するのを目指している。

 スペースシップ2は乗客6人、パイロット2人が搭乗する設計。旅行代金は約20万ドル(約2千万円)で、弾道飛行中に数分間の無重力状態を体験できる。すでに日本人を含む500人以上が予約し、商業飛行の開始を待っている。(共同)