三重県伊勢市河崎
此の小さな町に一軒の古本屋
店主、息子、息子の嫁、雄猫一匹、雌猫三匹…
十時開店、夜六時閉店
断っておくが宣伝では無い
此の八時間
店主、息子、息子の嫁は気が抜けない…
何故か……?
至極簡単な事
小さな確執が其処、此処で勃発するからだ
茶、黒、灰色の毛皮を纏った姫君は散歩に目がない
必ず息子を供にしなくては気がすまない
他の者と一緒では断じてならない
其れ程、彼女の存在は古本屋にとって重要である
黒い巻き毛のお喋りな女子は、毎日息子の嫁に話し掛ける
今、起きた・雨が降る・干した魚が欲しい・散歩に行きたい・雨が止んだ
お喋りが無い日は無い
お客とお喋りする日は気分が良いのである
古本屋一、否、河崎一の小心者の彼は、鍛えた身体で忙しく見回りをする
ミルクティー色の上着を纏い、小さな隙間も欠かさず見回る
偶に、御飯が御座らぬ・散歩に出たい・皆の視線が怖いと、申される
古本屋で彼に出逢った日は幸運日と云えるのである
片足を無くした少女は、目を離すと扉を開け一人で何処かへ出掛けるので、大人達は毎日気が気でならない
白いドレスに身を包み、黒い帽子を被り颯爽と出掛ける
頭の回転の良さや行動力は見習いたいものである
此の様な多彩な顔触れ
確執たるもの
起こるべくして起こる
回避する方法は只一つ
皆の申し出を受け入れる事だ……!
古本屋の一日は
想像以上に慌ただしい
余談
夏場、冬場はまだ静かである
春、秋は格別に慌ただしい
故に只今店内は息子の嫁だけである
此の小さな町に一軒の古本屋
店主、息子、息子の嫁、雄猫一匹、雌猫三匹…
十時開店、夜六時閉店
断っておくが宣伝では無い
此の八時間
店主、息子、息子の嫁は気が抜けない…
何故か……?
至極簡単な事
小さな確執が其処、此処で勃発するからだ
茶、黒、灰色の毛皮を纏った姫君は散歩に目がない
必ず息子を供にしなくては気がすまない
他の者と一緒では断じてならない
其れ程、彼女の存在は古本屋にとって重要である
黒い巻き毛のお喋りな女子は、毎日息子の嫁に話し掛ける
今、起きた・雨が降る・干した魚が欲しい・散歩に行きたい・雨が止んだ
お喋りが無い日は無い
お客とお喋りする日は気分が良いのである
古本屋一、否、河崎一の小心者の彼は、鍛えた身体で忙しく見回りをする
ミルクティー色の上着を纏い、小さな隙間も欠かさず見回る
偶に、御飯が御座らぬ・散歩に出たい・皆の視線が怖いと、申される
古本屋で彼に出逢った日は幸運日と云えるのである
片足を無くした少女は、目を離すと扉を開け一人で何処かへ出掛けるので、大人達は毎日気が気でならない
白いドレスに身を包み、黒い帽子を被り颯爽と出掛ける
頭の回転の良さや行動力は見習いたいものである
此の様な多彩な顔触れ
確執たるもの
起こるべくして起こる
回避する方法は只一つ
皆の申し出を受け入れる事だ……!
古本屋の一日は
想像以上に慌ただしい
余談
夏場、冬場はまだ静かである
春、秋は格別に慌ただしい
故に只今店内は息子の嫁だけである