傷は、肉体についたものなら、時間が経てば、かさぶたになり、やがて癒えるでしょう。でも心の傷は、そうはいかない。もちろん、時間が経てば、考え方が変わるかもしれない。思い出さなくなるかもしれない。でも、記憶の中には、意識、無意識に関わらず、確実に残ってしまう。きっかけによっては、また傷口が開く場合がある。どうしても、処理出来ず、苦しみ続ける場合もある。人間、生きていて、多種多様な人間関係がある中で、全く傷つかず、傷つけず生活できるだろうか?おそらく、不可能に近いだろう。悲しいけれど、それが現実なのだろう。時計の針は戻せない。そんなことわかっている。忘れられるなら、忘れたい。記憶や時間を自由自在に操れたらと何度思ったことだろう。本当に心の傷は、厄介極まりない。