震災による大きな被害から日も浅いなかで行われる選挙ということもあって市民からの大きな反発を受けて行われた千葉県議会議員選挙の開票が終了しました。予想通りの40パーセント台という極めて低い投票率の中で、以下のような選挙結果になりました。
http://mainichi.jp/area/chiba/news/20110406ddlk12010182000c.html
http://www.city.narashino.chiba.jp/senkyo/oshirase/h23/index.html
佐藤正巳氏、現職(自由民主党公認) 16615票当選
*市長選挙では、ふじもと氏を支持
村上純丈氏、新人(保守系無所属) 11828票当選
*市長選挙では、宮本タイスケ氏を支持
*選挙後自民党への加入が決定
鈴木均氏、現職(民主党公認・減税日本推薦) 11201票落選
*市長選挙では、布施健太郎氏を支持
森田三郎氏 元職(無所属・水と緑の会) 11054票落選
*市長選挙に対する立場は、不明だが、市議選挙では、中村氏を支持
佐藤正巳氏を除く3人は、800票以内に集まる大接戦になりましたが、結果的には、自民党系2名が当選しました。
県議選は、番外なのであまり多くの分析はしませんが、24日に投票される習志野市長選とのかかわりでみると07年選挙では、18000票余りを獲得した佐藤正巳氏が、自民党・公明党系候補分裂にも関わらず、前回選挙から得票をほとんど減らさず圧勝、唯一の現職候補で知名度で他候補を上回ったか、佐藤氏に支持されるふじもと氏にも有利な結果になったと考えれます。
つづいて接戦で勝利をものにした村上純丈氏、選挙の立候補表明が遅く自民党系候補分裂のなか、なんとかすべりこみました。村上氏が支持する宮本タイスケ氏は、公明党の推薦も受けているので、陣営が実質的に同じだったと仮定すると自民党系票より公明党票(昨年参院選では、8000票)の方が多かったかもしれません。準備の遅れや村上氏は、表むき公明党に推薦されていないことや市長選挙には、他にも自民党系候補者の三浦氏がいることを考慮しなければ宮本タイスケ氏には、厳しい結果になりました。
わずかな差で落選した鈴木氏は、民主党系市長予定候補の布施健太郎氏を支持していますが、その布施健太郎氏が持っていた県議会の議席を鈴木氏は、引き継ぐことができませんでした。鈴木氏は、名古屋市議会議員選挙で躍進した減税日本からの推薦を受け民主党の公認以上に減税日本の推薦候補であることをアピールしている印象でしたが、効果は限定的だったようです。昨年参院選の民主党票23000票はおろか、前回県議選での布施健太郎氏の得票(17000票)も大きく下回り民主党及び、民主党系の布施健太郎氏にとっても、厳しい結果になりました。
やはり僅差で敗れた森田三郎氏は、市長選での立場が不明なので、森田氏に集まった11000票余りは、三浦氏や鴨氏の支持票を含んでいる可能性があるだけでなく上記の3人(ふじもと氏・宮本タイスケ氏・布施健太郎氏)の支持票を含む可能性があります。市議選で中村氏が森田氏と同じだけの票を集めるようなら確実にトップ当選ですが、県議選と市議選は、質が違う選挙なのでそこまで得票が伸びることは、まずありえません。
但し、実のところ今回の県議選習志野市区の投票率は、極めて低かったものの07年の県議選挙と比べるとほぼ同じぐらいでした。07年選挙では、2週間後に行われた習志野市市議選挙・市長選挙では、投票率にして10%改善されて、総得票数にして約14000票多く投票が行われています。
県議選での佐藤氏・村上氏・鈴木氏の各候補者の得票がそれぞれの支持する市長予定候補者の得票とまったく一致していたと仮定しても、今回行われる市議選挙・市長選挙の投票率が、07年選挙なみだとすると、まだ森田氏に投票された約11000票と投票率の増加分の約14000票の合計25000票の投票先が決まっていない計算になるので、県議選の結果だけでは、市長選挙の結果を予想することは、難しそうです。投票率が上がれば結果は、なおさら大きく変わるはずです。
今回の千葉県議選全体では、自民党が単独過半数を獲得し、無所属候補ながらも実質自民党系の候補(村上純丈氏のような)を加えれば議席を増加させたと考えれます。民主党は、4議席減の16議席、公明党が7議席、共産党4議席は、いづれも現状維持、みんなの党が0議席から4議席を獲得し躍進しましたが、昨年行われた第3党に躍進した参議院選挙時と比べると、大量立候補のわりに同時に行われた千葉市議選などでは、公明党・共産党の得票をほぼ下回っているおり、血縁、地縁が重視され低投票率が予想される習志野市議選で知名度の低いみんなの党の候補者がどれほど得票を伸ばせるか注目です。また、浦安市は、事実上県議選挙の実施をボイコットしたために浦安市区分の議席2名は、再選挙になる見通しです。
ついでながらこの県議選での話題の高まりもあってか4月10日は、当ブログ記録の3000アクセスを記録しました。アメーバブログの政治・経済ランキングや地域情報ランキングで50番以内に入っています。みなさんいつもありがとうございます。
と投票日当日は、選挙を評価していたんですが・・・
今、にわかに騒がれはじめたのが、この千葉県議選習志野市区の選挙の不正選挙疑惑です。習志野市の不正選挙疑惑といえば良く知られたているのが、8年前に行われた習志野市長選でのことでした。この時、市長選で落選した立崎誠一氏や市議選で落選した木村しず子氏(いづれも今回の市議選の候補者)が裁判まで争いました。お2人のホームページにこの件は、詳しく紹介されています。(*非常に話題になったせいか習志野市に関する検索では、よくこれらの記事が上位に掲示されます。)
http://ameblo.jp/yoiotoshiwo/entry-10769551652.html
http://www7a.biglobe.ne.jp/~kimusizu/top.html
不正選挙そのものは、裁判で認められなかったものの習志野市選挙管理委員会の対応の問題点が指摘されたのも事実で『疑惑』が習志野市民に晴れることはありませんでした。
そして、上記の通り今回の県議選では、2位~4位までが大接戦の選挙になりましたが、荒木市長支持派の村上純丈氏がぎりぎりですべりこみました。どうも私も千葉テレビの開票速報をみていたんですが、当初、ずいぶん村上氏は、得票で他の候補者に離されていたので、「これは、無理そうだな」と見ていたんですがあれよあれよといつの間にか当選!?ずいぶんばらつきのある開票だなと感じては、いました。
なにせ800票以内に3人もいるので無効票のカウントのしかたでも当選者が変わってしまうレベルなのでクレームがつくのもと当然かもしれませんが、すでに不正選挙問題を繰り返しとりあげている平川博文市議(新政習志野)が今回の県議選も不正選挙であるとして異議申し立てをしているようです。(ようは、村上純丈氏では、なく次点の民主党公認の鈴木ひとし氏が当選していたのでは、ないかということです。)
さらに習志野市長選挙に詳しくとりあげている阿田川駿介の記事にも県議選の不正の疑いについて投稿されました。
http://ameblo.jp/oaskcocolog-niftycom/entry-10865912665.html
もしもそれが本当なら習志野市長選挙では、荒木勇市長の意中の人である宮本タイスケ氏が絶対当選で決まっているのか?習志野市民の選挙に対する厳しい監視と不正選挙では、くつがえすことができないくらいの民意(大差でもって)で選挙結果を示すことが必要かもしれません。
何度もお伝えしている通り、当ブログは、特定の政党・個人の支持などは、していませんが、いまだに下水道の復旧すら終えていない習志野市で選挙を行うこには、反対の立場です。しかし、習志野市がこんな状況でも市議選挙・市長選挙を行うというからには、たくさんの人に選挙に参加してほしい。そしてたくさんの人に習志野市の未来を考えてほしいと思っています。
県議選をボイコットした浦安市(但し市議選は、予定通り実施)と同じ液状化現象の大きな被害を受けた湾岸地域にあり、下水道などの復旧が終えていないにも関わらず千葉県議選に反対するポーズをとらなかった荒木勇市長。大地震から間もない3月23日には、市民がライフラインの不通などで苦しんでいるさなかに宮本タイスケ氏の決起集会を行っていたようですが、震災直後に不正選挙の準備まで行っていたのか?市民の苦痛や震災で大きな被害を受けた方々への連帯より、自身の利権にしか目がむかない候補者・陣営には、市政を託すことは、到底できないのでは、ないでしょうか?
http://ameblo.jp/yoiotoshiwo/entry-10765498950.html
★選挙直後にすでに不正選挙を感じてしいた方のブログです。メインテーマは、津田沼南口開発の強制執行問題や津田沼南口の土地疑惑問題なので、いづれも参考になると思います。
http://blog.goo.ne.jp/tyokusetusekou/e/1129edcc0d5130451848ee79ecac3788