2番目に市長選に立候補を表明したのは、現職習志野市議(3期・屋敷・習志野政心会)の宮本タイスケ氏です。宮本タイスケ氏が市議会で所属する習志野政心は、荒木現市長の完全与党の保守系無所属会派です。


http://www7b.biglobe.ne.jp/sis/index.html


 完全与党会派の所属ですから宮本タイスケ氏は、この4年間、市が提案した議案には、市議会で100%賛成しています。4月の市長選は与党分裂選挙と言われている通り、他の市長選立候補予定者のなかにも宮本タイスケ氏と同じく市の提案する議案に100%賛成している候補が2人います(ふじもと氏と三浦氏)が、荒木現習志野市長が後継者として応援しているのは、明らかに宮本タイスケ氏です。


 http://www.chibanippo.co.jp/cn/senkyo/2011/narashinoc


JR津田沼駅南口再開発事業や幼保一元化など「市政の大きな流れは継承したい」と、市長与党として支えてきた荒木市政を評価。


 荒木市長の後継候補だけあって、立候補表明の記事にある通り荒木市長の市政を全面的に評価するのが基本姿勢のようです。それだけに宮本タイスケ氏個人の評価だけでなく他の与党系立候補予定者以上に現職の荒木市長の評価をそのままあてはめて考える必要がある候補です。なので当ブログでは、荒木市長=宮本タイスケ氏という立場で話を進めていく部分もありますのでご理解ください。





 それも宮本タイスケ氏といえば習志野市議会では、極端な荒木現習志野市長の擁護を行ってきたことで知られる人物です。例えば、05年6月の習志野市議会では、「ボートピア習志野」に関する陳情内容に、荒木市長に対する『誹謗中傷!』と発言するなどしてきました。それだけに反市長・野党系の人物から「やり玉」に挙げられてきました。


 以下、関連したもの貼ります。


http://oask.cocolog-nifty.com/yona/2010/12/post-f153.html


http://www.chibanippo.co.jp/news/chiba/society_kiji.php?i=nesp1268703019


http://homepage3.nifty.com/irisawa-t/touronn/2010nenn3gatugikaibo-topiatouronn.htm


 

 この荒木市長への極端な「応援団長」ぶりを評価されてか、5選で勇退する荒木市長の後継候補として今回の市長選に立候補を表明することになったのです。しかし、上記駿介さんのホームページの通り07年市長選での政治姿勢を問われてか、自身が所属する習志野政心会所属の市議、時田氏、田中氏、時田氏の後継で市議選に立候補予定のいいの氏は、揃ってふじもと市長予定候補支持の立場で活動しているようで、荒木市長の与党勢力をまとめているというには、ほど遠いようです。


 現在、このブログ読者さんの情報などで宮本タイスケ氏を支持しているのは、


荒木勇現・習志野市長

宮本博之市議(真政会

斉藤市議(真政会)・・・ふじもと氏と同じ場所のポスターが多いので違うかも?

佐々木秀一市議候補、宮本タイスケ氏の市議としての後継者

村上純丈元市議(元習志野政心会)県議選に当選

・習志野市の幹部の多く

公明党の衆院議員の富田しげゆき氏が決起集会に参加


http://www.shigeyuki-tomita.com/shintyaku.html


が伝えられています。





 3月31日には、公明党の推薦のニュースが報道され、4月1日には、エイプリルフールの冗談かとも思われる自民党の決定が伝えれました。荒木市長完全与党系の3人(宮本タイスケ氏・ふじもと氏・三浦氏)の市長予定候補の自民党の推薦が決定されました。1人しか選ばれない市長選挙に3人を推薦するとは、なんとも無責任極まりない自民党の対応に言葉もありません。これでは、いくら宮本タイスケ氏が他の2人と違いをみせようとしても、実のところ、市議としての議案の賛否と同様にに見分けのつかない自民党系の荒木市政継続を訴えるの3市長予定候補の一角という扱いにしかみえません。


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110401-00000051-mailo-l12





 宮本タイスケ氏は、保守系無所属の市議ですが、自民党公明党の推薦で5選を勝ち取った荒木市長と同様、国政レベルでは、自民党公明党と支援してきたことがわかります。


http://www.melma.com/backnumber_58487_1693475/


http://taisuke7301.blog82.fc2.com/blog-date-201101-4.html





 荒木市長の後継候補、そしてちまたを見ても一番多くのポスターを見かけ分厚い戦力を持つイメージの宮本タイスケ氏ですが、保守・自民党系、荒木市長与党系候補者の分裂選挙ということで、実のところ自身の支持基盤である保守層の取り込みに苦戦をしているように感じます。各市議候補者の市長選への態度は、市議候補者の一覧などで紹介している通りです。


http://ameblo.jp/yoiotoshiwo/entry-10782703225.html


 政党の推薦の組み合わせや選挙の準備期間、知名度などにかなり差があるので、あくまでも参考程度ですが、習志野市長選の前哨戦と見る向きも多かった千葉県議選習志野市区の結果から宮本タイスケ氏の支援勢力を検証してみます。


 同じ保守・自民党系票を奪い合う勢力として


 宮本タイスケ氏が支援する村上純丈候補


 ふじもと氏の支援する佐藤正己県議


 の争いという図式で行われたのが、この選挙でした。結果的に、村上氏(11000票台)は、僅差で当選しましたが、佐藤氏(16000票台)には、大きく離されました。


 しかし、上記の通り宮本タイスケ氏の支援勢力には、自民党ばかりでなく公明党も加わっており、単純に村上氏の得票を宮本タイスケ氏への得票と同じと推測した場合には、公明党票(昨年の参議院選挙では、8000票)が11000票のほとんどを占めていて、宮本タイスケ氏の出身母体である保守・自民党票のほとんどが佐藤氏=ふじもと氏陣営に流れたということになります。


 ということは、宮本タイスケ氏の支持基盤、戦力の中心は、保守・自民党勢力では、なく公明党という評価になるかもしれません。


 



 

 

 習志野市議会での各議決への賛否については、上記の通り基本的に荒木市政全面賛成の議員なので、なかよし幼稚園跡地売却賛成・ ボートピア習志野賛成・幼稚園、保育園の一元化、民営化賛成など荒木市政の基本政策に賛成したことは、言うまでもありません。しかし、これらは同じ荒木市政完全与党のふじもと氏、三浦氏の両市長予定候補とは、すべて共通していて、政策の違いが見られません。一方、公明党とは、外国人参政権への是非(宮本タイスケ氏は、反対)など発議案などで一定の立場の違いが見られます。


 あえてふじもと氏との違いを述べれば、ふじもと氏は、右派地方議員の集まり龍馬プロジェクトに所属しており、この団体が国防教育など謳っているのに対して、宮本タイスケ氏は、その立候補表明では、荒木市政の1つの特徴である「平和教育の発展」を掲げているため、平和行政・教育行政に違いが表れるかもしれません。


 但し、憲法問題では、宮本タイスケ氏は、習志野フォーラムアンケートによれば憲法9条改憲派のようです。(ふじもと氏は、アップされず、氏と布施健太郎氏は、憲法9条堅持の立場です。)


http://ameblo.jp/bibounoaozora/entry-10859361209.html


  また、少し古い記事なので今の立場と違いがあるこかもしれませんが、議員定数の考え方に独特の考え方をされているように思われます。


http://www.narashino-jc.com/2006/2006/bnet/bn20miyamoto.html


  過去10年の本会議での発言回数は、587回(副議長2年含む。)




 2月末に、宮本タイスケ氏のホームページで七大政策などの発表がありましたのでこの点いくつか触れたいと思います。


★市長給与30%などで人件費削減3億円を行います。

・・・市長給与30%カットは、布施健太郎氏、氏と同じ、ふじもと氏は、50%としました。


★家庭ゴミ3日間の収集体制を継続します。

・・・あまり他の候補に見られない公約ですので、宮本タイスケ氏の一番の公約と言う印象です。


★市庁舎の建て替え

・・・たしかに習志野市は、市庁舎は、震度6強で倒壊の可能性があるそうです。震災前に作られた公約ですが、結果的にタイムリーな話題になった印象です。但し、震災の影響で、習志野市は、下水道の修繕だけでも数十億円の出費が見込まれているそうrです。予算の組み替えが必至の中、市庁舎を優先するのか他の建物を優先するのかという議論が起きそうです。ふじもと氏は、民間施設のリースを主張しており、150億円かける建て替え計画では、論議を呼びそうです。



★コミュニティバスの再検討

・・・ながながと書かれていましたが、検討するというレベルの話しを「確実に実行」の欄に載せるのは、どうでしょうか?何をしたいんだかさっぱり不明です。民主党など実籾線廃止の見直しを求めていて、市民の1つの関心であることは、間違いないです。



★習志野市政の中心学校教育の更なる振興

・・・布施健太郎氏の35人学級の実現など盛りだくさんの提案、氏は、習志野高校の定時制廃止反対を掲げていることと比べるとなんともあっさり、学校の支援組織を作るという提案は悪いとは、思いませんが、具体性を欠いているし、文教住宅都市憲章に則したもっと積極的な提案をたくさんしていただきたいと思います。




★子育て先進都市の継続

・・・これぞ明らかな争点隠しですね。なぜなら現在、習志野市は、13ある市立保育園、14ある近隣市では、珍しい市立幼稚園を中学校区単位の7つのこども園(幼稚園と保育園を合併させたもの)に統合する(ついでに民営化もする。)計画の最中です。歴代市長・市民よって作り上げられてきた小規模市立幼稚園という文教住宅都市のシンボルも風前のともしびといったところにあります。


 もちろん、大規模化(定員の大きな施設になってしまう)でのこどもの負担の心配や通園の距離が遠くなることへの批判、それに市が高い金をかけて作った施設を民間事業者に安く売り払うといった問題も出てきています。それを推し進めてきた荒木市長の後継候補で荒木市政の完全与党の議員としてこれらに賛成してきた宮本タイスケ氏は、「子育て先進都市は、断念しました」と政策に掲げるべきでは、ないでしょうか?少なくとも自分たちが進めてきた計画に一言も触れることができないようなら有権者を馬鹿にしているし、市長選に立候補する資格がないぐらいに感じます。


・・・ついでですが、幼稚園・保育園を一元化するこども園を教育・福祉の先進的な取り組みと評価される方を見かけることがありますし、習志野市が東習志野認定こども園をオープンさせたことを褒められる方が結構います。

 しかし、こども園は、待機が増えてきている保育園と定員割れが多くなっている幼稚園を統合するという財政的な合理化が目的でつくられた施設なので、こどもにとって特別なニーズがある計画ではありません。財政面で先進的な取り組みと評価されるのは、多いに結構ですが、教育・福祉の先進的な取り組みだと評価する意見は、まったく的外れだと思います。こども園の計画をすすめる今の習志野市の姿勢は、文教住宅都市憲章から外れていると批判されるのは、当然でしょう。


 この問題については、布施健太郎氏や民主党が中学校単位の合併では、なく小学校単位の小規模合併にすべきで完全民営化ではなくて、当面、官設民営でやるべきとしています。氏と立崎氏は、具体的に触れていないが、市立保育園など充実させるとしているので反対と思われます。ふじもと氏は、認可保育園を20以上作る旨を訴えていますが、こども園計画には、賛成の立場でご自身がタケミツ総業株式会社という託児所・幼稚園などを運営する企業の代表取締役ですから民営化は、当然賛成の立場です。その他、共産党などの野党・左翼系会派は、こども園も民営化も反対というところがあります。




★JR津田沼駅南口の組合施行による土地区画整理事業を促進す。


・・・これについては、ほぼ同様の文言が布施健太郎氏のマニュフェストにも存在します。今総括するに、20年の任期を終える荒木現習志野市長の最重要政策は、この津田沼南口開発にあったのかと感じます。その後継候補の宮本タイスケ氏にとっても大変重要な政策なのでしょうが、「促進す」という言葉を深読みすれば、2月1日に津田沼南口開発のために行われた強制執行(強制立ち退き)のような行為がまた繰り返されるのかなあと感じます。


 この件では、電動のこぎりで家が解体され、79歳の老婆が寒風吹く屋外に追い出されてことが衝撃をもって報道されました。強制執行は、市長が認めなければできないものでした。そして、何度もお伝えしている通り、この強制執行を願いでた田沼南口土地区画整理事業組合の理事長は、荒木市長の後援会長の三代川利男氏です。市長に近い一部の者の利権のためにこのような出来事がまた繰り返されるのでしょうか?


http://ameblo.jp/yoiotoshiwo/entry-10790578234.html


 また、これに関連して、調査費が一度は、特別予算委員会で否決されたなかよし幼稚園跡地売却問題にもなにも触れられていません。宮本タイスケ氏は、賛成の立場ですが、一度は委員会で否決までされたことなんですから1つの争点で間違いありません。賛成派なら賛成派で田中真太郎氏(習志野政心会)のように堂々と説明できないのでしょうか?できないということは、市民に説明できる自信がないということなのでしょう。それとも少数派意見は、興味がないということなのでしょうか?


http://ameblo.jp/yoiotoshiwo/theme-10031796759.html






 しかし、ふじもと氏や布施健太郎氏が、工程表や予算計画を提示した政策を発表したのに対して宮本タイスケ氏は、そのレベルに達した政策を掲げることができませんでした。


 そして、東日本大震災後、その政策の大きな見直しを求められるはずにも関わらず震災前の政策に十分な見直しを行うことができず、震災に関するページでも述べましたが、結局のところ宮本タイスケ氏は、荒木市長の後継候補者であることが第一で自身の独自の政策を掲げることができない候補者という印象が強まりました。

今のような緊急事態に十分なリーダーシップを発揮できる候補者なのか大きな疑問を感じます。


http://ameblo.jp/yoiotoshiwo/entry-10787220467.html




 また、ちまたでは、吉村和就氏との2連ポスターをよく目にします。吉村氏のことを私は、良く知りませんが、調べてみると下記のホームページが見つかりました。


http://gwaterjapan.com/


 ところが、同じようなタイアップを行ったふじもと氏が吉田氏の商標登録「こどもにツケを回さない」をホームページなどで繰り返し利用しているのに対して宮本タイスケ氏のホームページには、これほど張り出した吉村氏の紹介が見当たらないばかりかこの方から何を学んだのか、どのへんの政策が影響されているのかまったくわかりません。わざわざタイアップするほどの有名人を呼んだのなら何がいかされるものがなければ意味がありません。ただ、有名人と一緒に写真をとっただけなら習志野中に張り出した意味があったのでしょうか?これでは、ただのイメージ選挙戦術の1つとして見られてもやむえません。




 また、選挙近くになりブログの更新がされず、宮本タイスケ氏本人の動きがまったくネット上に現れなくなったのも気になります。なぜなら3月11日以降の震災で大変な時期に宮本タイスケ氏が何をしていたのかわからないからです。この間、汗水流し、震災復興に多くの議員、候補者が動いたことは、多くのホームページの記事やブログ記事から想像に難くないですが、宮本タイスケ氏は3月23日まで震災のお見舞いコメントすら載せていませんでした。その後、震災の被災状況の写真などアップもしましたが、一方で、富田しげゆき氏のホームページにあるように3月23日の決起集会をしていたことは、間違いありません。


 実のところは、わかりませんが、これだけ見ると3月23日までは、習志野市の被災状況に気を向けるのでは、なくて自身の決起集会に力を尽くしてしたように見えてなりません。本来がどうであれ、政治家とくに現職の市議であれば自身の行っていることを市民に伝えるのは、義務です。これでは、市民が大変な時に自身が選挙に勝つことばかり考えている人間と見られてもやむえません。






 ついでながら市長候補としての資質は、さておき、宮本タイスケ氏の功績として評価する必要があるのは、習志野市議会のインターネット中継を提案したことです。同じ市長予定候補者の1人三浦くにお氏は、そのホームページの中で


 12月8日・・・最近は、多くの議員が質問に立つ。答える市長や執行部は大変だろうが良いことだ。もちろん、私も1時間半やった。質問者が増えたのはインターネットテレビでの議会中継が始まったためのようです。


 と話しているように市議会のインターネット中継は、市民から議会が見えやすくなっただけでなく、市議会の活性化にも役立っていることがよくわかります。