前々から 『 サンドリーズ 』 や 『 ギャラリー uchiumi 』 等で美しい
ローマングラスを目にする度、「 綺麗だけど、私には高嶺の花だわ ・・・ 。」
と諦めていました。
紀元100年から紀元300年までにローマ帝国で製造、流通し、長い年月
を経て発掘されたガラス製品です。
何千年も地中深くに埋もれていたものが部分的に銀化され、明るい陽の光で
かざして見ると、美しく神秘的な輝きを放ち、古代のロマンを感じさせるもの
です。
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昨年、広尾プラザの 『 東京かんかん 』 で、1万円以下の空色の
ローマングラスのかけらで作ったペンダントを見つけ、それで大満足していた
私でした。
ところがある日、用賀の 『 南方美術店 』 のブログに私の好きな
オリーブグリーン色の珍しいローマングラスが出ていました。
今までの見たことのない水差しの形と色合いが たちまち気になり、南方さんに
翌日までの取り置きを頼みました。
次男に 「 ローマングラスを取り置きしようか ・・・・・ ? と思う。」 と
相談すると、「 いつかローマングラスを買うと思っていた ・・・・ 。」 と いう
意外な反応
てっきり 「 少し冷静になって考えたら ・・・」 と諭されると思いましたが ・・・。
南方さんには 「 一部損傷がなく完品だったら、3倍の値段はするでしょう。」
と 言われました。
南方さんのブログには 「 胴部に空いた穴も、ヒビの通った肌も損傷には
違いないのですが、(それも)この硝子(ガラス)そのもので他に成りたちよう
もなく自然に存在しているように思われます。」 と ありました。
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翌日早速に、次男と 『 南方美術店 』 へ 向かいました。
机の上に置かれたローマングラスは少し欠けていたり、ヒビがあったりしました
が、つくづく眺めても珍しいその色合いといい、形といい、私が好きなもの
でした。 **:;;;:**:;;;:*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*゚ **:;;;:**:;;;:
ローマングラスは私には高嶺の花 ・・・ と思っていた私ですが、しばらく
考えて 「 やはり、このローマングラスは私が頂くわ。」 と 言いました。
南方さんはいつものように、またお安くしてくれました。
翌日から、まだ誰も起きてない早朝、このローマングラスを眺めながら、
これまた 『 目白コレクション 』 で G E T した、南宋の涼しげなお茶碗で
抹茶を飲むのが愉しみになりました。