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四日市の内田鋼一さんが、代官山の猿楽の土で焼いた伊羅保茶碗です。
自身もお茶をたしなむ人なので、いかにも掌(たなごころ)におさまる飲み
易い茶碗です。 こげ茶の地にサッと白く葉っぱを描く腕もセンスが光ります。
次男が二回足を運んで、私が後押しして決めた茶碗です。 ・・・・・
平茶碗をあまり良しとしない(笑)私達が選ぶ茶碗は、腰が張っていない碗形
(わんなり) のものが多く、この伊羅保も風格と柔らかさがあり、毎日の抹茶を
点てやすい茶碗です。
次男は 「 内田さんの茶碗は半泥子を彷彿とさせる 」 と 言います。
彼自身、川喜田半泥子を意識していることもあり、才能あふれる作家です。
高台の勢いのある出来は、確かに半泥子を彷彿とさせます。
「 白き香を こころにしまふ 夜さりかな 」 草靖
次男いわく、 「 古いというだけでありがたがる骨董オヤジも、育てて
いけばいい味が付く云々 ・・・ などの骨董臭あふれるウンチクも、そろそろ
いいんじゃないかなぁ ・・・ と。」
「 現時点で勝負する人は勝負する 」 とも ・・・・・。
この茶碗が高麗茶碗に負けているかなんて到底思えないし、良し悪しを
誰が決めるかというと私達が勝手に決める事なのです。
以上、内田さんの茶碗を前にしての 茶碗つれづれ でした。
「 在(あ)ることだけが 命なるかな 」 草靖