お盆に家族の要望で、銀座の 『資生堂パーラー本店』 へ行きました。
学生の時に和食しか受けつけなかった父が、珍しく一度だけ連れて行って
くれた店です。
父は 「値打ちがない!」 と立腹していました。 ・・・・・
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以前、高島屋デパート内の資生堂パーラーが本店よりリーズナブルで
美味しかったので、一度本店へ行ってみたい・・・ということでした。
私は暑い時に洋食なんて・・・・と気が進みませんでしたが。
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さて、銀座の本店は昔の重厚な雰囲気はなくなり、すっかりカジュアルに
なっていました。
でも値段は少しもカジュアルではありません
先に ’コールドコンソメ’ をオーダーしたのですが、その固さにビックリしました。
せっかく長時間煮込んで作ったコンソメの美味しさが、台無しになっていたから
です。
次に本店限定の ”カニのクロケット” をオーダーしましたが、クロケットの
表面がカリッと揚がっていなくてビチョビチョのクリームコロッケが3個出てきて
心底ガッカリしました。
高島屋の仔牛の ”ミートクロケット” はさすがの美味しさだったし、自分で作る
カニクリームコロッケの方が、はるかに美味しいのです。
私は1個をようやく食べただけで、あとは食べてもらいました。
例のオムライスは美味しかったそうですが、2人の息子がオーダーした
”牛肉ときのこの和風ピラフ” はすごいボリュームで残してました。
味見をしてみましたが、沢山だと飽きる味だし、値段が高過ぎます。
やはり、昔父が 「値打ちがない!」 と立腹したのは正しかったです。
皆さん、店のネームバリューや格式にからきし弱いのでしょうか?
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三重県の ”半泥子” (津の陶芸家) が東京から 『東洋軒』 という大正時代
からの洋食屋を津に引っ張ってきたのですが、東洋軒のシェフが後に
『資生堂パーラー』 のシェフになり、名物となった”ミートクロケット”を考案した
のです。
『東洋軒』 の方が 『資生堂パーラー本店』 より歴史が12年古くなります。
家族で帰省した折、帰りに 『東洋軒』 へ必ず寄りますが、はるかにリーズナ
ブルで美味しいです。
大正モダンの雰囲気はそのままに、格式ばっていないですしネ!
『資生堂パーラー本店』 にお金をどぶに捨てたような残念なお盆の日でした。
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