翌朝、宮中に参列した一同には特殊な緊張が走っていた。
「聞いたか」
「聞いたとも」
 という声ならぬ声がそこここで挙がる。
「何でもかの陰陽の家門に」
「稚児は逃れたというが」
 互いに袖で口元を隠してささやきあう。
「それがどうやら稚児の行方が」
「力者が捕らえられて」
 皆が同じことをひそひそと噂し、そしてそれを皆が承知していた。今はただ詔を待ち、あまり確かなことを言い出さないように、自分を人を牽制していた。静かなざわめきが起こっている。
 最中、ひとり震える者があった。
 うら若き女である。列から少し離れた場所に侍り、自らの両肩を抱いて震えていた。目がおぼろに定まらず、うわごとのように何かを呟いているようにも見える。
 それを見て、人はまたひそひそと語り合った。
「あれはその稚児の」
「その身を案じるのだろう」
 恐ろしや、恐ろしや。人々は口々にささやく。女は不意に口元を押さえた。
 恐ろしや。恐ろしや。女の足元がぐらりと揺れる。
 恐ろしや。
 人の声はささやくようにしながら、どこまでも広がっていった。静かなざわめきは女の喉をえぐり、吐き気となって脳天を襲う。東の空に昇る朝日は宮を赤く染め、女の影が妙に濃く地面に伸びていく。そして、それが傾ぐ。
 女が倒れる、その寸前に、帝の御成の声が響き渡った。



――――――


こっからはほんとに雑記。

せっかく錯乱瀟洒な森の姫っていう良い題材があるのでほったらかすのももったいない!と思ってメモ程度にあらすじを書いておこうと思ったらいつの間にかこんな感じに。朝までには終わらす気だったが、どうやら無理っぽい。書いてるうちに結構詳細な設定まで思いついてしまったので、せっかくだからここで書ききってしまおう。

 なんなんすかね。ほんとにね。ヤサグレ時代にも「どうせ誰も聴いてないだろうけど」とは言っていたが、一応動画の再生は200を超えて、マイリストも10ぐらいあって、コメントまでもらっていたけども、ここではさすがに誰も読みはしないだろう。これはヤサグレではなく本音として。

 じゃあなんで書いてるかと言われれば、、、、、いやそんなん誰も言ってねーけど、しかし、なんか書いた方がいい気がする。この半年のいいブランク埋めにもなるし、リハビリテーションとして。

 と言いつつ、やっぱ誰かに読んでもらいてーなーとかは思う。おはなしだってコミュニケーションの一環ですから。ということをどうして人がいないとこで言うのか。俺意味が分からんぜよ。

 万が一読んでる人が居たら、これはあくまでデモとして受け取ってください。シーンの詳細な詰め方とかはてきとうもいいところです。第一プロットまだ書いてないし。というか僕はまずこーやってつらつら書いてからあとで言い訳のようにプロット書いて、じゃあ本書き行きますか、とはじめからやり直すので。

 とは言え、やっぱり誰も読まないと思うので、おそらくこのままで最後までいくのだろう。それが先々にどういう影響をもたらすかは、もうほんとに神のみぞ知る、っつーことで。

 明日も書くぞー。